「再発」が頭をよぎる。急性大動脈解離と脚のしびれの関係。

投稿者: | 2017年10月15日

私は仕事中に急性大動脈解離を発症しました。
都内某ホテルの大宴会場。業界団体が主催する賀詞交換会の最中でした。
発症して失神した時、私は前のめりに倒れたらしいです。
運がいいことに、ホテルの宴会場には厚い絨毯が敷き詰められており、倒れた時の衝撃による怪我は全くありませんでした。

しかし、救急車に乗って緊急搬送されている間、左脚にずっと違和感を感じていました。
その違和感とは、左脚全体がしびれて感覚が薄らいでいる感じ。
失神して倒れた時に怪我でもしたのかな、とも思いましたが、決してそうではありませんでした。

手術後に判明したのは、解離が下半身まで進んでいて、それが下肢にいく動脈をふさいでいたのでした。
血液が左脚にうまく行きわたってなかったのです。
それがしびれの原因でした。
左脚へ向かう血管の損傷も、その手術時に治療されました。
おかげで左脚にはなんら後遺症は残っていません。

しかし、退院して2ヶ月ほど経った頃でしょうか。
会社での仕事中に、なんとなく左脚の違和感を感じました。
左脚のお尻から裏の太ももにかけて、なんとなくしびれている感じがありました。
救急車の中で感じた、あの違和感が頭をよぎります。

すぐに上司に報告し、早退の許可をもらってすぐに病院へ連絡しました。
心臓外科に電話をしたら、落ち着いてタクシーに乗って病院に向かってください、との指示。
それに従い、焦らず、血圧を上げないように、落ち着いて病院へと向かいました。

病院に着いてからは、CTなどの各種検査を行いました。
その診断の結果は「異常なし」。
ホッと胸をなでおろしました。

手術からしばらくの間、自分の体調の変化には過敏なほどに反応していました。
普通ではやり過ごしてしまうような体調の変化も、常に大動脈解離の再発と結びつけるクセができました。
心のどこかに、「再発」という言葉が浮かんでは消える毎日。
不安な気持ちを抱えて生活していました。

発症から5年以上が経過して、最近は身体が発するシグナルにもだいぶ慣れてきて、感覚的に「これは大丈夫」と自己判断ができるようになりました。
不安感はほぼなくなりましたが、常に「再発」に対しての心構えを持ち続けています。

体調の変化には常に気をかけておくこと。
もし「再発」した時の事態を最小限抑えるためにも、非常に大事な習慣です。
今まで感じたことがない異変に気付くこと。
その感受性だけはこれからも持っておきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です