いつ発生するか解らない大動脈解離。その不安を払拭するためにすべきこと。

投稿者: | 2017年9月30日

私の身体の奥底で突然発生した違和感。
心臓から下腹部くらいまで、一気に熱湯が流れるような感覚。
私の人生の中で、後にも先にも一回きりの経験。
スタンフォードA型急性大動脈解離が発生した瞬間のことです。

いまだにあの時の恐怖感が、私の心の奥底に根強く残っています。

大動脈解離の術後2週間は、最も再発の危険が高い時期。
一般病棟に移っても、ナースステーションに一番近い部屋で厳重管理されていました。

そんなある日、こんなことがありました。
深夜、隣のベッドの高齢のおじいさんが突然起き上がり、夢遊病者のように部屋を歩き回っていました。
そのおじいさんが、私が寝ているベッドを囲むカーテンを開け始めたのです。
私は恐怖のあまり、一度も押したことがないナースコールボタンを押したのでした。

すると、懐中電灯を片手にベテラン看護師さんが飛んできたのでした。
血相を変えた感じで、「大丈夫ですか!」と声をかけられました。
おそらく、再発による急変が起こったのでは、という予感があったからでしょう。
事情をお話しして事なきを得ましたが、隣のおじいさんは翌日別の部屋に移されることになったのでした。

医師や看護師さんは、私の大動脈解離再発に対して、細心の注意を払ってくれていました。
その間、私もしばらくの期間、再発して死んでしまうのではないか、という漠然とした不安がありました。
機械弁の心拍音にまだ慣れない時期。
たまに期外収縮が発生。心拍が飛んだりすると、「あ、心臓が止まってしまう」という思いが頭をよぎります。
この期外収縮は今も頻発します。
この不安感は、おそらく今後の私の人生でずっと続いていくものです。

いつ起こるか解らない大動脈解離。
一度起こると命に関わるため、どうしても不安になってしまいます。
この不安を払拭するためには、何をしたらいいのでしょう?

大動脈解離が発生する原因は、高血圧や動脈硬化などが関わっています。
それらは普段の生活習慣と緊密に関わり合っています。
生活習慣病にならないような生き方をすること。
大動脈解離を予防する方法はこれしかない、と言っても過言ではありません。

それでも、不安がすべて無くなることはありません。
あとは運命に委ねるしかありません。
自分の力では変えることができない領域の問題です。

自分で変えられないものは、キッパリと諦めるしかない。
自分で変えられるものに全力を尽くすこと。
大動脈解離への不安を取り除く唯一の方法です。

 

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