マーケットインの考え方が日本を救う!?『一流の想像力』を鍛えよう。

投稿者: | 2017年1月14日

一流の想像力 プロフェッショナルは「気付き」で結果を出す
(PHPビジネス新書)
高野登

よくマーケティングでプロダクトアウト、マーケットインという言葉が使われます。
プロダクトアウトとは、企業が商品開発や生産を行う上で、作り手の理論を優先させる方法のことです。
「作り手が独自の技術を駆使し、作り手がいいと思うものを作る」「作ったものを売る」という考え方です。
従来の大量生産がこのやり方に当たります。

一方マーケットインとは、ニーズを優先し、顧客視点で商品の企画・開発を行い、提供していくことです。
プロダクトアウトの対義語であり、「顧客が望むものを作る」「売れるものだけを作り、提供する」方法を指します。
日本では長い間、「良いものを作れば売れる」という時代が続きました。
しかし、市場の成熟・飽和と技術の高度化によってコモディティ化が進展。
さまざまな業界で供給過剰に陥り、企業の都合で作られた商品やサービスのままでは、受け入れられない時代になってきました。
アジアの国々では、日本製の製品が売れない状況が続いています。
逆に、韓国・台湾・ヨーロッパの企業が、拡大化するアジアの市場で高いシェアを獲得するようになりました。
その理由は、顧客の視点やニーズを重視しようとする発想、つまり「マーケットイン」を起点にした製品・サービスが受け入れられたからです。

高野氏のこの著書は、まさにマーケットインの製品・サービスへ転換しなければならないことを、身近な話題を基に教えてくれています。
お客様が一体何を望んでいるのか、それを想像する力を身につけようということです。
いま私は某医療メーカーに勤めるサラリーマンですが、製品を開発する際に顧客のニーズを把握する作業が弱いことに気づかされます。
それが原因で売れる・売れないの判断は難しいのですが、少なくとも「想像力」の翼を広げて顧客の欲しいもの、欲しいと思われるものを探求する力が弱いのは、日本メーカーの共通の課題であるといえます。
「ものづくり大国」といわれて久しいのですが、きっともう「ものづくり」という意味合いでの国際競争力は無くなっています。

想像力。
こうしたら喜ぶだろうな、気持ちいい気分になるだろうな、使いやすいだろうな、という気持ちを持つこと。
人に役立つ気持ち、貢献する心が根っこにないとできるものではありません。
仕事でも、お客様に限らず、社内の人間関係でも非常に重要な要素となりそうです。
この気持ちは大事にしていきたいと思います。

 

一流の想像力 (PHP文庫)

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