ワーファリン服用患者に朗報。ワーファリンによる抗凝固状態を是正する薬剤 「ケイセントラ」が新発売。

投稿者: | 2017年9月23日

先日、ワーファリンによる抗凝固療法を行なっている患者にとって嬉しいニュースが報道されていました。

製薬会社のCSLベーリングが、ワーファリンに代表されるビタミンK拮抗薬療法時の出血傾向を抑制する国内初の薬剤、「ケイセントラ静注」を新発売すると発表しました。

この「ケイセントラ」の発売がなぜ嬉しいのかというと、ワーファリンによる抗凝固状態を速やかに是正してくれる効果があるからです。

抗凝固状態の速やかな是正がなぜ必要なのか?
ワーファリン服用患者の急性重篤出血時や緊急を要する手術・処置を行う際、これまではワーファリンの休薬やビタミンKの投与といった対応がとられていました。
しかし、血液の凝固能が正常化するまでに半日以上を要していました。
そのため、いざという時に速やかに外科的治療に移ることができなかったのです。

このため、日本脳卒中学会が早期開発の要望を厚労省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」に提出。
開発の必要性が認められ、同省の開発要請を受けてCSLベーリングが開発しました。
欧米ではすでに標準治療となっています。

ケイセントラは、4つの血液凝固因子(血液凝固第II、第VII、第IX、第X因子)が高濃度に含まれています。
また、ビタミンK依存性の凝固阻害因子であるプロテインCとプロテインSが含まれています。
これにより、ワーファリンの服用によって減少した血液凝固因子が速やかに補充され、抗凝固状態が是正されることになります。

ワーファリンを服用する患者にとっては、この薬剤があるということで、いざという時の安心感が得られます。
この薬剤があったことで、今まで救えなかった命が救えるようになった。
そのようなニュースがどんどん届くことを期待したいと思います。

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