人生の不思議さ。

投稿者: | 2017年10月16日

急性大動脈解離を発症して5年10ヶ月が経過しました。
それが短かったのか長かったのか、正直なところわかりません。

でも不思議に感じることがあります。
自分が勤める会社の中で、私が大動脈解離を起こしたという事実を知っている人は、少数派になってしまったという事実。
仮に知っていたとしても、それが原因で何か仕事に支障があるようなことは、今は皆無です。
むしろ、病気を起こす前と同じ、もしくはそれ以上の仕事を要求される状況。
この状態が、今になって不思議に感じるのです。
そのようになることを、自分も理想として思っていたからです。

今までと同じように仕事がしたい。
大動脈解離から復活してすぐの頃は、ずっとそう思ってきました。
でも、周囲がそれにストップをかける状態。
私の身体を気遣ってのことですが、当時はそれが窮屈な感じがしました。

それが、この5年10ヶ月の間ですっかり変わってしまいました。
私の身体を気遣って何か仕事にセーブをかけるような配慮は、今は一切ありません。
仕事が降って湧いてくるように出てくる状態。
その環境が不思議でもあり、個人的には非常に嬉しい状態でもあります。

こういう状態になるまでには、やはり時間がかかるものです。
自分の仕事のクオリティを落とさないこと。
それが大前提ですが、それだけではありません。

大動脈解離前と同じ状態になるためには、周囲の人たちの支えがどうしても必要です。
私の身体の状態を常に心配してくれる人がいる。その支えの中で自分が生きている。
その結果として今があるように思います。
そのお互いの関係があるからこそ、新しいステップが踏み込めるようになる、と信じています。

たまに私の病気の話題が上がったりしますが、過去の話としてほぼ完結します。
個人的にも非常に嬉しいことの一つです。
でもそれは、周囲の人たちの支えがあったからこそ。
その気持ちは常に忘れることなく持っています。

大動脈解離からの本当の復活は、そこにあるように思います。
手術前と同じような身体状態に戻すことと、相手が望むような仕事を期待通りにやり遂げられるようになること。
この作業は時間を要しますが、大動脈解離から本当の復活を目指すのであれば、避けられないタスクとなります。

私の病気のことを知っている人たちがいるからこそ、それが心のセーフティネットとなります。
その人たちに支えられて自分は生きている。
その感謝の気持ちを忘れず、今のこの人生を楽しみたい。

人生の不思議さと共に、そう勝手に思っています。

 

 

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