私が剣道を始めたのは小学校2年生から。
私が生まれ育った福岡市は、日本でも剣道が特に盛んな地域柄。
自然と剣道に入り込んでいったような気がします。
小学5年生になってからは、チームの主力として試合に出ることが多くなりました。
剣道中心の生活パターンの始まりです。
火曜日から土曜日の夕方は2時間の稽古、日曜日が試合、月曜はお休み、という生活。
でも、それは苦もなく楽しく過ごしていました。
中学では、当然の流れのように剣道部に入部。
そこから、剣道に対する意識がだいぶ変わってきます。
厳しく、理不尽な上下関係。
キツすぎる稽古。
それが休みなく毎日続きます。
その当時は、学校に行くのが嫌になるほど剣道が苦痛でした。
それでも、なんとか3年間継続。
一緒に汗を流した仲間がいたからこそ続けられたようなものでした。
高校でも、これまた当然のように剣道部に入部。
上下関係はいたって常識的な学校でしたが、稽古はやはりきつかった。
学校へは剣道をしに行くような感覚。
やはり、きつい稽古がとても苦痛でした。
高校3年の夏、最後の大会を終えて剣道部を引退。
きつい稽古から解放されて、ホッとしたような感覚。
それと同時に、私は竹刀を握ることをやめました。
高校剣道部の仲間たちは、大学へ進学しても剣道を継続していました。
私は、剣道とは全く無縁の大学生活。
朝夕の新聞配達。
大学へは仕事のついでに通うような毎日。
仲間とはなんとも対照的な人生を送っていました。
大学を卒業、社会人になってからも、剣道とは全く無縁の人生が続くことになります。
それから約20年。
ある出来事が私を剣道再開へ導いてくれたのでした。
後編へ続く