大動脈解離を経験して得られた教訓。避けられる苦しみは徹底的に避ける努力をすること。

投稿者: | 2017年10月11日

スタンフォードA型の急性大動脈解離を突然発症し、緊急手術をすることとなりました。
失神してからはあまり時間の感覚がありません。
でも、病院に緊急搬送されてから各種検査を行い、比較的スムーズに手術へ移行することができたと思います。

緊急手術までは、特に苦しさはありませんでした。
しっかりとした意識の中で、早く手術してほしい、とただただ祈っていました。
いざ手術となり、手術室に入ってからベッドに縛り付けられ、程なく麻酔によって深い眠りについたのでした。
手術は、聞くところによると、約半日かかったそうです。

そこから、耐えられない苦しみが始まりました。
手術終了後、どれくらい経った頃かは全く想像がつきませんが、医師か看護師さんの声で一度目覚めさせられたことがあります。
目が覚めた時にハッキリと覚えているのは、口から喉の奥にかけて気道用の管が突き刺されていたことでした。
その瞬間、これはずっと起きていたら苦しくて耐えられないだろうな、と思い、とっさに自ら眠りについたのでした。

二度目に目が覚めてから程なく、その管は私の口から抜かれました。
抜かれる時はなんとも気持ちが悪く、非常に苦しかったのを覚えています。

さらに苦しみは続きます。
私の身体には至る所に管や配線類が刺さっている状態。
身体を自由に動かすこともできず、ずっと寝たままの状態が続きました。

その間、色んなところが痛み始めます。
管の刺さったところが痛む。
ずっと寝たままで、腰が痛む。その他、色んなところが痛みます。
私は、肉体的な痛みへの耐久性がなく、苦しいのが苦手なので、眠ってその苦しみから逃れようとしました。

でも、そうはうまくいきません。今度は逆に眠れない時間が続きました。
寝ようと思っても目が冴えてしまってなかなか眠れないのです。
耐えることができない苦しみに耐えなければいけない。
そんな辛い時間が2-3日は続いたでしょうか。
もうあのICUには、二度と戻りたくない気持ちでいっぱいです。

 

耐えられない苦しみに耐えなければならない時期は、長い人生の中で必ずやってきます。
その苦しみを経験し、乗り切ることで一歩成長した自分が得られます。
これは誰もが経験する、大事な人生のタスクです。

でも、避けられる苦しみは、やはり避けた方がいいです。
あのICUには二度と戻りたくない。
それを避ける方法は、急性大動脈解離を再発させないことに尽きます。
そのために努力することもまた、人生における大事なタスクです。

避けられる苦しみは避ける。
今回の手術を通じて得られた大事な教訓です。

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