子供の入院で気づいたこと。「安心感」が今後の医療のキーワード。

投稿者: | 2017年7月22日

今日は都内の大学病院にいます。
子供が「自然気胸」という病気で入院したためです。

午後からずっと付き添いです。
ただ、子供が入院している部屋は四人部屋。
声のボリュームも話す内容も自然と制限されます。
さらに、親父がずっとそばにいても、思春期の男の子にとっては迷惑でしかないはず。
ということで、病院の1階にあるスターバックスでコーヒーを飲みながら時間を過ごします。

そんな中、病院を行き交う人々を見ていて、ふと気付いたことがあります。
大学病院という環境のせいかもしれませんが、出入りする人たちが健康な人ばかり。
まるでデパートに来ているのかと感じられるほど、健康な老若男女が行き交います。
きっと大半が、入院している患者さんへお見舞いに来た人たちか、病院で働く人たちか。
土曜日の午後ということもあり、外来にやってくる患者さんがいないからでしょう。

こういう明るい雰囲気の病院は、ずっといても心苦しさがないし、「安心感」があります。
健康な人がそう感じる病院は、患者さんもそう感じるはず。
病気になった場合、そういう安心感や明るい雰囲気の病院にかかりたいと思うのは当然でしょう。
良質な治療を行ってくれる、ということが大前提ですが、この「明るい雰囲気」は患者さんの心に安心感を与えます。
これはとても大事なことだと思います。

 

2025年には団塊の世代がすべて75歳以上の後期高齢者となります。
そのため厚労省は、今後の医療・介護の提供体制の再構築を図ろうとしています。
地域包括ケアシステムと呼ばれるこの仕組みは、自分の「住まい」を中心にして、医療・介護・生活支援を日常生活圏(中学校の校区くらい)の中で提供できるようにするものです。
一人の患者さんを、地域全体で守っていく、ということです。

そのためには、住み慣れた地域で、患者さんがローコストで医療や介護を受ける体制の構築が急がれています。
その際のキーワードは、やはり「安心感」ではないでしょうか。
誰もが、信用できないお医者さんや薬剤師さんにかかろうとは思いません。
でも、もしその地域に信用できるお医者さんや薬剤師さんがいなかったなら、その仕組みはうまくいきません。
仕組みづくりの中に、いかに「安心感」を醸成できるか。
このことを核にして、この仕組みの構築を考えていかねばならないと思います。

一朝一夕にこの仕組みが出来上がることは困難です。
まずは、自分が今後受けるであろう医療・介護が、このような仕組みのなかで動いていくのだ、ということをしっかりと認識しておくことが大切。
今のうちから、自分の居住地域に安心できる医師・薬剤師を見つけておくこと。
これは「安心感」を得るうえでとても大事な作業です。

2016年度から、「かかりつけ薬剤師」と呼ばれる制度が始まりました。
くすりのことは、このかかりつけ薬剤師に聞けばなんでも解決してくれる。
これは患者さんの安心感に繋がります。
積極的に利用したいものです。

これから、どんどんこういう仕組みがスタートしていきます。
これらの情報には、常に高い感度を持って接していきたいものです。
自分の人生のなかで「安心感」を得るためには、とても大事なことだと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です