年間500億円の飲み残し薬。かかりつけ薬剤師が解決のキーワード。

投稿者: | 2017年12月31日

超高齢社会が進展するにつれて、飲み残しの薬、いわゆる「残薬」の問題が深刻になりつつあるといいます。
処方された薬が、患者の家庭で大量に余っています。
その総額は年間で500億円を超えているとのこと。
単に、飲み残し、飲み忘れでは片付けられない、複雑な問題が絡んでいます。

なぜ残薬が発生するのか?
「飲み忘れ」は誰にでもある事なので、これは仕方がないことです。
ただ、「症状の改善がみられたから」「この薬は自分に合わないから」などの理由で、患者側が自発的に服用を辞めているケースも見られます。
これを放置しておくのはやはり問題があります。

また、医師のなかには、患者へ「とりあえず」処方する、という事例が非常に多いとも言われています。
残薬確認されることなく、本来必要のない薬まで処方される。
患者側も「お医者さんに行って薬さえ貰っておけば安心」、という誤った認識が歴史的に醸成されているために、この問題を複雑にしています。

当然の事ながら、医療費は自己負担金だけでなく、保険料と税金によって賄われています。
この残薬にも、相当額のお金が無駄に使用されているといっても過言ではありません。
増え続ける医療費を抑制するためにも、しっかりとした対策が講じられなければなりません。

こうなると重要な役割を担ってくるのが、薬のプロである薬剤師の存在です。
残薬は、その有無について患者に確認するだけでも、一定の効果があると言われています。
薬についてはなんでも相談できる、そういうコミュニケーションが取れる薬剤師。
いま求められているのは、この「かかりつけ薬剤師」の存在です。

薬剤師には、薬の専門家として、医師の処方せんに応じて調剤するという大事な業務があります。
でも、ただそれだけ、という薬剤師の時代はもう終わりました。
薬について患者から相談される存在。
患者としっかりとコミュニケーションが取れる存在。
それがかかりつけ薬剤師です。
患者にとっても、健康な国民にとっても非常に重要な意味を持ちます。

私は毎日、ワーファリンをはじめとする多くの薬を服用しています。
飲み忘れはほぼありません。
残薬も発生した事はありません。
でも、逆に手持ちの薬が無くなることは想定されます。
そんな時、「かかりつけ薬剤師」の存在が非常に重要になります。
きっと薬剤師が、そういう事態になった時の解決の糸口を提案してくれるでしょう。

いずれにしても、残薬問題は患者だけでなく国民全体の課題でもあります。
薬のことならなんでも相談できる「かかりつけ薬剤師」をもつこと。
残薬問題を解決するために、まず我々患者ができるベターな手段です。
積極的にこのかかりつけ薬剤師へ関わっていきたいと思います。

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