新聞奨学生へおくることば 【前編】

投稿者: | 2017年7月2日

この前仕事で外を歩いているときのことです。
新聞配達をしている若い女性を見ました。
自転車の前かごにたくさんの新聞を積んでいます。
華奢な身体で重たい自転車を漕ぎ、配達業務を頑張っていました。
おそらく、新聞奨学生の学生さんでしょう。

私も大学生の時に、この新聞奨学生制度を活用して、大学を卒業しました。
新聞奨学生制度とは一体どのようなものなのでしょうか?

新聞奨学生制度とは、簡単にいうと、新聞配達業務を行う対価として、新聞社から学費を払ってもらう制度です。

年単位で、新聞配達業務、集金業務などを行うことが前提となります。
その代わり、大学や専門学校、予備校にかかる一切の入学金、授業料を立て替えてくれます。

さらに、住居(主に寮)が無償で与えられ、光熱費も負担してくれます。食事も格安で提供されます。
毎月のお給料も、配達する部数や業務内容にもよりますが、約8万円から10万円がもらえます。年二回のボーナスもあります。
お休みは、私がいた販売所では5週7休。夏休みは4日ありました。

経済的な理由で、大学や専門学校に行くことが困難な学生にとっては、願ってもない制度です。
私もこの制度がなかったら、全く違った人生を送っていたことでしょう。
新聞奨学生制度が、私の人生を大きく前進させてくれました。

その一方で、この制度にチャレンジして、挫折し、人生を狂わせた人たちを少なからず見てきました。

私がいた販売所には、常時10人くらいの奨学生が在籍していました。
割合でいうと、四年制の大学生が3〜4人、専門学校生が5〜6人、浪人生が1〜2名。
そのうち、浪人生で自分の目指す大学に行けた人は皆無でした。
専門学校生で2年間を全うする人は1〜2名、大学生は半分が卒業を待たずに販売所を去って行きます。

去っていくの理由は様々ですが、そこにはある厳しい現実が待ちうけているのです。

中編へ続く。

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