日本を救うバイブルとなるか!?肥満症診療ガイドライン2016が面白い。

投稿者: | 2017年1月11日
肥満は生活習慣病のベースとなる状態です。
肥満の人は年々増加しており、社会問題にもなっています。
そんな中、日本肥満学会 から肥満症診療ガイドライン2016が出されました。
中身も大変示唆に富んでおり、肥満対策のバイブルとなっています。
今回はそのポイントを見ていきたいと思います。

肥満になりやすい食生活とは?

肥満症治療ガイドラインには、肥満になりやすい食生活について下記結果が報告されています。
①肥満患者を、低脂質食群と低糖質食群に分け調査
 結果:エネルギー摂取量に差はなかったが、低糖質食グループの方が体重減少量が大きく、内臓脂肪の減少率も高かった。
②肥満患者を、高蛋白食摂取群と低蛋白食摂取群に分けて調査
 結果:高蛋白食群は低蛋白食群に比べて、体重・脂肪の減少量が大きかった。
    たんぱく質増加による長期の体重減少維持に対する効果も報告された。
③早食いと肥満度の関係
 結果:正の相関を示す。
    エネルギー摂取過多、血糖・インスリンの上昇による脂肪蓄積の傾向が示唆された
④朝食の欠食と肥満の関係
 結果:太りやすくなる傾向あり。
    空腹感の増強により過食をもたらす可能性。
    朝食欠食後の摂食では食後インスリン値が有意に高い傾向があるため太りやすくなる傾向あり
上記の結果から、
『高蛋白低糖食を、ゆっくり時間をかけて、三食規則正しく食べる』
これが肥満治療・予防の鉄則となりそうです。

肥満に関連する身体活動とは?

食生活と並んで肥満に繋がる重要な要素として、身体活動に関わるものがあげられます。
それにまつわる研究も報告されております。
①テレビ視聴時間と体重やウェスト周囲長との関連をみた研究
 結果:テレビ視聴時間は体重増加に先行し、この関連は性や年齢によらない
②睡眠と肥満の関連をみた研究
 結果:睡眠時間が短い場合、睡眠時間が短い者ほど肥るという報告はある。
    ただ睡眠時間には、職業内容、仕事の有無、家事労働、うつや加齢などの要因が影響しているため、精査が必要
上記結果から、身体活動は『なるべく規則正しい生活を送る』というところでしょうか。

肥満治療のポイントとは?

肥満症治療のポイントとしては、まず肥満症発症の要因、治療を阻害する要因が何であるのかを分析することが重要となります。
なぜ食べ過ぎてしまうのか?ストレスが問題なのか?などを見直す作業を行ないましょう。
それを行ないつつ、生活習慣を少しずつ変えていくことで肥満治療や予防はしやすくなります。
食行動を誘発する刺激を遠ざけたり、体重測定の習慣化することでも体重減少の効果はみられます。
また、ガイドラインでは、肥満患者に対する行動療法として下記の三つを推奨しています。
①食行動質問票
 肥満患者が実際に発した言葉や感想をまとめる。
②グラフ化体重日記
 起床直後、朝食直後、夕食直後、就寝直前の1日4回体重を測定する。
③30回咀嚼法
・早食いの是正。
詳細はガイドラインに譲りますが、これらの行動をまずは習慣化させることが重要なポイントです。
自分にあった行動習慣をまずひとつ取り上げ、習慣化するまで取り組んでみましょう。

肥満治療のポイント=運動療法

ガイドラインが推奨する運動療法について、ポイントをあげます。
・週5日以上の定期的な運動が原則
・週150~300分の運動。1回10分未満の中強度以上の運動を積み重ねるのでもよい。
・有酸素運動をベースとする。強度運動(筋トレなど)の併用により効果アップ。
・座位時間の減少
私が推奨する『通勤ウォーキング』は、上記の条件を数多く含んでいます。
理に適っており、成果も見えやすいため 、習慣化しやすいのです。
なかなか成果を出せない方は、まず通勤ウォーキングを取り入れてみてはいかがでしょうか?

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