機械弁は一生のパートナー。これからも上手に付きあっていきたい。

投稿者: | 2017年12月30日

私の心臓には、機械弁が埋め込まれています。
スタンフォードA型の大動脈解離を発症した時に、私の大動脈弁もやられてしまいました。
大動脈弓部の人工血管への置換とともに、大動脈弁が機械弁へと置き換えられました。

機械弁のメリットは、耐久性に優れていることです。
だから、故障による再手術の必要がほとんどありません。

ただ、デメリットもあります。
機械弁ですから身体にとっては異物です。
そうすると、この機械弁のところで血液が凝固して、血栓を作ってしまいます。
それが原因で、脳梗塞などの血栓症を誘発します。
また、血栓によって弁が正常に機能しなくなることもあります。

これを予防するためには、ワーファリンを飲み続けなければいけません。
ワーファリンは血液を固まりにくくするお薬で、これを一生飲み続けることになります。
ワーファリンは、効きすぎると出血を起こしやすくなります。
ですから、定期的な血液検査が必須となってきます。

私はすでに機械弁によって生命を維持している身です。
よほどの医学的進歩がない限り、私はこの運命とともに生きていかねばなりません。

ただ、この機械弁が入っていることによって、これまでの6年間で何か生活に支障をきたしたことは一度もありません。
この機械弁のことが嫌になったり、辛いと思ったことは皆無です。
むしろ、この機械弁が私の命の要となっていることへの感謝。
機械弁に対してはその気持ちだけです。

これからも、この機械弁とは上手に付き合っていきたい。
機械弁のメンテナンスといえば、やる事は2つだけ。
ひとつは、ワーファリンを忘れることなく飲み続けること。
もうひとつは、動脈硬化など血管を傷つけるような生活習慣を遠ざける事です。
やるべき事は非常にシンプルです。
これからも続けていきたいと思います。

昨日の夜は、昼まで寝ていたせいもあり、なかなか眠ることができませんでした。
自分の心拍音がひときわよく聞こえます。
機械弁が奏でる心拍音は、独特なものがあります。
この音。このリズム。
それを感じるだけで、なんとなく幸せな気持ちになります。
そしていつのまにか、深い眠りについていたのでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です