診療報酬改訂のニュースを見て感じる。大動脈解離の治療費への懸念。

投稿者: | 2017年11月16日

この時期になると、来年度の診療報酬改訂に向けた話題が熱を帯びてきます。
診療報酬とは、医療全般に関わる料金表のようなもの。
国民皆保険制度を維持するために、医療費の配分を適正化する目的で、二年に一度改訂が行われます。

超高齢社会に突入した日本。
年々医療費は増え続けています。
その一方で、医療や福祉に充てられる原資も限られています。
増え続ける医療費をどう抑えていくか。
これは日本国民が抱える大きな課題の一つです。

医療費が増え続けるひとつの要因が、高度医療の進展です。
医療技術の進歩により、以前は克服が難しかった病気も治癒が可能となりました。
一方で、それらの先進医療には莫大な医療費がかかります。
それがじわじわと国の医療費を圧迫し続けているのです。

急性大動脈解離にかかる医療費も、非常に莫大なものでした。
今回私が受けた大動脈解離の『手術・輸血料』の項目は、647,290点。
1点は10円ですから、単純に計算すれば、手術だけで約650万円かかったことになります。
さらに、入院料や食事療養費などを含めると、80万点を超える医療費が発生しました。

しかし、実際に医療機関に支払った金額は30数万円。
残りは、高額療養費として国庫ならびに保険者から支払われることになります。

このような高額な治療費が、今後も国民皆保険制度のもとで継続していくことができるのか?
漠然とした不安を感じることがあります。

国民の高齢化により、これからも高額の医療費を必要とする患者の絶対数が増えていきます。
それらを全て税金や保険で賄っていくことには無理があります。
医療費を抑えていく施策は待った無しです。
最近の診療報酬改訂の情報には、今後も注目していきたいと思います。

昨日の夜から広島市への出張。
空気はひんやり冷たかったけれど、気持ちいい晴天が広がっていました。
原爆ドームが綺麗にライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸し出しています。
この場所は、背筋がシャンと伸びるような、何か厳かな空気に包まれています。