足病変の重症化で毎年1万人が下肢切断。糖尿病性神経障害の本当の怖さとは?

投稿者: | 2017年2月21日

先日、糖尿病についてインターネットで調べていたら、恐ろしい事実を目にしてしまいました。
マゴットセラピーという治療法を聞いたことはありますでしょうか?
これは、糖尿病の合併症である足壊疽、壊死の治療法として最近注目を浴びています。

マゴットとは、うじ虫のことです。
簡単に言えば、足の病変部分をうじ虫に食べさせる治療法です。
まだ保険適用にはなっていないのですが、非常に高い臨床成績をあげているようです。

それはそれですばらしい事なのですが、それに付随して掲載されていた写真を見て、衝撃を受けました。
おそらく直視できないほどのおぞましい画像です。
れっきとした治療法とはいえ、もし私が患者だったら絶対拒否したい、と心から思いました。
それと同時に、糖尿病を始めとする生活習慣病には絶対にならないぞ、と固く決意したのでした。
皆さんももしマゴットセラピーを検索するときがあったら、あまりの衝撃画像ですので閲覧にはご注意頂きたいと思います。

糖尿病の合併症と、足病変の関係

糖尿病の合併症といえば、糖尿病腎症、糖尿病網膜症、糖尿病神経障害が3大合併症として知られています。
これらは高血糖により、細い血管が傷つけられることが大きな原因です。
足にできる閉塞性動脈硬化症はあまり知られていないのですが、非常に厄介な病態です。

まず、糖尿病神経障害が進むと足の感覚がにぶり、痛みや痒みを感じにくくなり、キズややけどにすぐ気づけなくなります。
また、高血糖で身体の抵抗力が弱くなるために、細菌や真菌(水虫)などの感染症に対する抵抗力が低下し、キズの治りも遅くなります。
このような状態を放置していると、潰瘍ができたり、足の形が変形したり、爪がボロボロになったりと、様々な足病変が起こります。

閉塞性動脈硬化症は、新鮮な血液が末梢血管に届けられないためにキズが治らず、感染を起こします。
潰瘍化し、悪化すると壊疽が起こり、足の切断にまで至るおそろしい病気です。

足病変の重症化で毎年1万人以上が下肢切断

現在、糖尿病や維持透析などの原因による足病変の重症化で、下肢切断となる人は年間1万人以上と言われています。
これは、膝下、膝上、あるいは股関節から下を切る大切断の人数ですので、足の指だけといった小切断数は入っていません。
足を切断する人は毎年どんどん増えているのです。

なかでも糖尿病の足壊疽による大切断は、非外傷性の切断原因の第1位で、年間約3千人が足をなくしています。
足を切断してしまうと寝たきりになる人が多く、1年生存率は透析患者で52%、5年になると約80%以上が死亡、透析を受けていない人でも5年で約6割が死亡するという報告もあります。

知覚が鈍くなり、足の病変に気付かない

足病変は、ほんの些細なことから始まります。
外的要因による足の潰瘍の発症原因は、なんと約7割が靴ずれ。

次にやけど(19%)、外傷(7%)、感染症(3%)が続きます。
靴ずれを放置して、そこから化膿、潰瘍が進み、血管も詰まって、あっという間に足の切断を余儀なくされるということです。

また、神経障害で知覚が鈍り、痛みやかゆみ、熱さや冷たさなどが感じにくくなります。
・こたつのヒーター部分に足を付けていても、その熱さに気付かずに重度のやけどを起こす。
・がびょうが足に刺さっても、痛みを感じずそのまま放置し感染症を起こす。
・なんか歩きにくいなと足の裏を見たら、大きな潰瘍ができていた。
健常人であれば考えられないようなことが、外科系の医師は日常茶飯で経験しているそうです。

まずは生活習慣病にかからないよう自己管理を徹底!

大前提として、まずは生活習慣病にかからないよう、しっかりと自己管理を徹底しましょう。
そして、生活習慣病の疑い、若しくは診断されたときには、しっかりと専門医の治療を受けましょう。
重症化させないことが大切です。
マゴットセラピーを受けるような事態にならないよう、日々の生活を心がけましょう。

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