ちょうど6年前の今日。
私が37歳の時、スタンフォードA型の急性大動脈解離を発症しました。
もう、あれから丸6年が経過しました。
そして今日から7年目を迎えます。
発症した当時、6年後にこうやってブログを書いている姿は、当たり前ですが想像できませんでした。
手術が終わってからしばらくの間は、死にたくないなぁ、もっと生きていたいなぁ、という複雑な思い。
身体が落ち着いてくると、今度は将来に対する不安のようなものが頭をグルグル回ります。
今後の仕事のこと。私生活のこと。家族のこと。
たくさんの思いの中で、日々が過ぎていきました。
今思い返すと、それらの不安や思いは杞憂に終わりました。
この6年間、何もかもがうまくいっている。
順調そのもの。
ただ、そういう不安や複雑な思いは、心の奥底で、消えることなくずっとくすぶっています。
逆にいうと、それがあるからこそ、大動脈解離を再発させない生き方につながっている。
発症以降、その生き方は途切れることなく、一本の糸で繋がっています。
この繋がった糸を切りたくない。
糸が切れないようにするために、糸を丈夫にしたり、柔軟性を持たせたりしなければなりません。
糸の近くに刃物があってもいけません。
血管と全く同じです。
そして、この糸を切りたくないと思ってくれている人々がいる。
一緒にこの糸を紡いでくれている。
もう感謝の気持ちしかありません。
6年前のあの時から繋がっている糸。
これは自分の人生の基盤です。
これからもこの基盤が変わることはありません。
これから先も、この基盤の上により良い人生を積み重ねていきたい。
人生の節目で、自分の生き方を振り返ること。
それを教えてくれた大動脈解離に感謝します。
そして1年後の今日、この1年もまた本当に素敵な人生だった、と言えるようにしたい。
そう決心しました。