いつもの通勤ウォーキング。今日は早めに家を出ました。
その途中。
隅田川の河川敷にあるベンチに腰掛けます。
そして、そこでそっと目をつむり、わずかな時間ではありますが瞑想状態に入ります。
すると、いろんな発見を感じ取ることができます。
耳に聞こえてくる音。
堤防に打ちつける隅田川の波の音。
近くの道路を走る車のタイヤ音。
さらに耳をすますと、ザァーっという重低音が聞こえてきます。
車のエンジン音、空調の排出音などが統合された、東京の街全体が発する音。
普段は聞き取ることができませんが、聴覚を研ぎ澄ますことで認知することができます。
それがなんとも新鮮で心地よい。
鼻に入ってくる空気。
隅田川の水辺で感じる湿っぽさ。
それに加えて、汽水域特有の磯の香りがほのかに鼻をつきます。
そして、空気の中に感じる粉っぽいざらつき感。
いろんな空気感を感じることができます。
でも根底に感じるのは、冷たい空気が鼻を通り抜ける時に感じる、真冬のあの独特の匂い。
空気を鼻から大きく吸い込むことで、街の匂いや季節感を存分に味わうことができます。
肌に感じる空気。
冬の朝のピンと張りつめた冷たい空気。
首筋や頬など肌の敏感なところに、鋭く突き刺してくるあの感覚。
その空気が肌に触れるたび、私の心臓や血管がある一定の緊張感をもちます。
身体の奥がキュッと引き締まる感じ。
この感覚はまさに冬独特のものです。
肌で感じる空気感もまた、季節を身体の奥底で強く感じることができます。
雑事で心と身体が流されそうになった時、ふと目をつむる。
わずかな時間、瞑想して感性を研ぎ澄ます。
そうすることで、なんとなく心が落ち着いてきます。
その時に感じること。
それは人それぞれ違います。
正解のない、自分だけの感覚。
それはまさに自分だけのものです。
邪念や煩悩ばかりの自分だけれど、目を瞑ることで新しく見えてくることもあったりします。
無駄にみえる時間かもしれないけれど、そういう時間もまた案外貴重なものかもしれません。
これも、大動脈解離が教えてくれた素敵な生活習慣です。
新たな週のはじめ。
清々しい気持ちでスタート。
まだまだ寒い日が続きます。